最近日本各地で熊の被害や目撃情報をよく耳にする。
北海道で出たというのはよく聞く話だが、それでも今まで出没したことがなかった?地域や住宅街に現れ、さらに人を襲ったということで騒ぎになった。
また本州でも過去に聞いたことがない和歌山県などでも複数の目撃情報が出て住民を恐れさせているという。
もともと本州にはツキノワグマ、北海道にヒグマ(羆)が生息している。
ハッキリ言って、熊はガチで怖い。
万が一遭遇したとして、どうすれば良いか?
普通に闘って勝てないのは明らかだが、だからと言って全力で逃げたとしても追いかけられたらジ・エンドだ。熊の走るスピードは時速60kmに達するらしく、これは元陸上選手のウサインボルトよりも早い。一般道を走る「車」並みである。重量から言っても。
さらに木登りも上手い。
勝てない。逃げれない。
ではどうすれば良いのか?
これには知識がないといけない。
熊は元来臆病で人を恐れていることから襲うことはないらしい。しかし例外となる個体が存在する。それが昨今一番問題になっている「人を恐れない」熊だ。「人慣れ」しているとも言われる。
何故か?
これには諸説あるが、簡単に言うと「人と関わらざるを得なくなってきた」ということに尽きると思う。文明が進み、森林伐採が増え、熊が安全に住めるフィールドが減ってきた。食料も減ってきた。しかし生きねばならない。だから人が住む地域に足をのばしてみた。幸か不幸か食料にありつけてしまった。人間もそれほど怖くないかもしれない。稀に餌をくれる人間もいるし…。
といった具合だろうか。
熊は雑食なのでなんでも食べる。だから最悪人間すら食料になり得るのだ。
日本でも過去に熊が人を襲って食べたという事件がいくつもある。
なので一般人が、可愛いから可哀想だからといって彼らに餌をやって距離を縮めてしまうのは言語道断で非難される行為なのだ。
「人慣れ」した熊は人を襲う可能性がある、だから駆除しなければいけなくなる。これは人間、クマ双方にとって悲劇である。
熊から逃げる術に話を戻す。
結論から言うと、死んだふりはダメらしい。
背中を見せて逃げると追ってくる習性があるため、背を向けず相対(にらめっこ)しながらジリジリと少しづつ後づさりして距離を取っていくのが有効だと。
他には
鈴を鳴らす。
熊よけスプレーを噴射する。
大声を出したり刃物を持って威嚇する(大声は驚かして逆効果という意見も)。
鼻を攻撃する。
食料やリュックなどを投げて標的を逸らす、などなど…
僕も専門家ではないし、正解などあってないようなものだから、鵜呑みにはしないでほしい。
武井壮の「グリズリー(灰色熊)の倒し方」も現実的ではない。
結局のところ、遭わないことが一番であり、熊の居そうな場所には近づかない、滞在しないということが一番になる。近づく場合は入念な準備をする。熊に関する知識を得るに尽きる。
それでも万が一遭ってしまった場合は、全集中で切り抜けるしかない。
鬼滅の刃の富岡義勇も「生殺与奪の権を他人に握らせるな」と言っているが、残念ながら熊には通用しない。出会ってしまった時点で「生殺与奪の権」は熊にあり、我々にできることは基本的には向こうが勝手に居なくなるのを待つだけということになる。
しかし「人慣れ」していて目的が「人」の場合はもう終わりかもしれない。
命を懸けた闘いをする羽目になる。
…と、そうはならないために、一人ひとりが考える機会を持つべきだと僕は思います。
久しぶりに長文を書きました(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございましたヾ(≧▽≦)ノ